NMNの正式な名称はニコチンアミドモノヌクレオチドであり、ビタミンのような働きを持つ成分だとされています。
生物の体内で自然に生成される成分ですが、年齢を重ねるごとに、その生成能力が低下し、減少していくといわれています。
近年、研究によってNMNにはサーチュイン遺伝子を活性化させるという、画期的な働きがあることが確認されました。サーチュイン遺伝子は、生物の老化や寿命と関わりがあるとされる遺伝子であり、長寿遺伝子とも呼ばれています。
老化の関係でNMNの生産能力が弱まると、ミトコンドリアの活性が低下するなど、様々な影響があると考えられます。こうしたことから、NMNの摂取が健康の維持や、若々しさを保つことに、役立つと期待されているのです。
NMNは細胞のエネルギー源として利用できる成分であり、枝豆やブロッコリーといった、一般的な食品にも含まれています。
ただし食品に含まれている量はごくわずかなため、経口摂取で多くのNMNを体内に取り入れることは難しいとされています。およそ100ミリグラムのNMNを摂取するためには、ブロッコリーに換算した場合、2千房という莫大な量を、食べなければならない形となるのです。
点滴で身体にNMNを取り入れるメリット
体の機能向上やミトコンドリアの活性化など、様々な効果が期待できる画期的なエイジングケア療法として、NMN点滴療法が大きな注目を集めています。NMN点滴療法のメリットは、経口摂取では十分に摂取することが難しいNMNを、無理なく体内に取り入れることができる、という点にあるでしょう。
心筋ミトコンドリアの機能が低下すると、心不全などの疾患になるリスクが高まるとされています。NMN点滴療法によって、心不全を防ぐ、眼機能の低下を予防するなど、多くの効果が期待できます。
心不全を防ぐためには、飲酒や喫煙等を避け、生活習慣を正しく管理することなどが、重要とされてきました。しかしお酒を飲まず、規則正しい生活を送っている人の中にも、そうした疾患にかかってしまうリスクがないわけではありません。NMN点滴療法は、全く新しい角度から心不全を防ぐことができる方法の1つとして、期待されています。
疾患の予防だけでなく、体の代謝機能が高まったり、体力がアップするといった、効果もあるとされています。身体の内側から病気を予防したい、加齢と共に低下した体力を取り戻したい、そう考えている方はNMN点滴療法に注目をしてみましょう。