オゾン療法は日本国内ではあまり知られてはいないものの、
ヨーロッパ諸国においては既に確立された治療法として
認知されています。
オゾン療法には複数の治療法があり、中でも、血液とオゾンガスを
混和した後に体内に戻すオゾンバイタル療法は最も多く行われています。
オゾンバイタル療法には、少量採取で行う療法と大量採取で
行う療法の2つがあり、日本においては、大量採取の方を
クレンジング療法として施術が行われています。
現在、クレンジング療法は美容皮膚科で扱うケースが増えており、
施術自体は短時間で終了します。
施術の手順は、まず最初に問診が行われ、ここでは最適な
オゾンガスの量が決定されます。
次に、専門スタッフによって血液の採取が行われ、
概ね100~150ml程度の量になります。
時間は10分前後で済み、初めての場合には20分程度かかる場合も
あります。
採取後は、スタッフがオゾンガスを最適量用意し、血液に
加えていきます。
この場合、投与後に代謝と免疫系を活性化するには最も効果のある量
を投与する必要があり、黒い色が一瞬で赤に変色することが確認できます。
最後には活性化された血液をそのまま戻し、終了になります。
戻す場合には点滴と同じように行われ、トータル時間としては
1時間かからずに終えることができます。
クレンジング療法は、もともと体から採取したものを元に戻すだけの
ために副作用もなく安全な施術になります。
点滴が終了すれば、身体が温まり、頭がすっきりするなど効果を
はっきりと感じることができ、視界もクリアになります。
一方、副作用はないものの、甲状腺機能亢進(こうしん)症や
G6PD欠損症、妊娠中では施術はできず、不安なく受けるためにも
問診段階で内容をよく確認することが大切になります。
クレンジング療法の費用は、自由診療のために全額自己負担となります。
費用はクリニックによっても異なり、1例としては初回15,000円・
2回目以降21,000円があり、6回分として66,000円を掲げている
ところもあります。
また、1回21,000円・6回分で105,000円としているクリニックもあり、
受ける際には事前に費用を確認することが大切です。